第11回クラブカップ7人リレー大会


ES関東C 念願の初優勝


日時   8月16日(土) 
テレイン 田原 Tabara
会場   愛知県南設楽郡作手村 村立開成小学校


1走 柳澤貴  0:38:14  0:38:14  18位  + 7:36
2走 小林岳人  0:37:10  1:15:24   9位  + 10:08
3走 小暮喜代志  0:41:14  1:56:38   7位  + 8:39
4走 広江淳良  0:30:17  2:26:55   5位  + 6:44
5走 渡辺円香  0:32:26  2:59:21   2位  + 0:09
6走 加藤弘之  0:37:18  3:36:39   1位  - 4:27
7走 山口大助  0:40:59  4:17:38   1位  - 7:58


展開解説

7月6日に代表選手選考会が行われた。
山口大助、加藤弘之、小暮喜代志の3人はもともと有力と見られており、渡辺円香も文句なしの成績で当選を決めた。

焦点となったのは続く2〜3人の男性枠。 まずは、小林岳人と柳澤貴が好成績をおさめてメンバー入り。最後の一人の座をめぐる攻防は、若い岡野健太郎が広江淳良を上回ったものの、年齢制限ルールにより40歳の広江が しぶとく繰り上げになった。 女性選手で円香に次ぐと見られた宮川祐子が家庭の事情で選考会をパスしたことも影響した。
クラブカップの本来の精神を尊重して、女性2名を入れるべきだとの意見もあったが、まず1回優勝することが大切という意見が大勢を占め、 上記のメンバーになった。

目標はもちろん優勝である。
しかしながら、鹿島田・加賀屋を要する渋谷で走る会、新会員による戦力アップが顕著な横浜OLクラブ、昨年優勝の京葉OLクラブ、中堅選手層の厚いOLP兵庫、 女性陣が充実しているチーム白樺、過去最多優勝を誇る多摩OL、地元の利を生かす三河OLC、老獪なみちの会、さらには新進気鋭のときわ走林会など ライバルがひしめきあい、 決して楽観できる状況ではない。

1走・2走で出遅れると追い上げが辛くなるという昨年までの反省により、安定している柳澤・小林が起用された。
しかしながら、他チームの作戦も類似のようで、エース級の選手を1・2走に起用したチームも目立った。そのため、2走まででトップと 10分のビハンドを負ったES関東Cは、一見出遅れたようにも見えたが、実はしたたかにもくろみとおりの無難な位置につけていたといえる。 なお1走柳澤は、1番コントロールでパンチ台の取り合いに巻き込まれ、不運なタイムロスがあった。
サブエースが走る3区。まだ他チームも余力を残しているため小暮はストレスが溜まるレース展開。それでも地道に順位を上げてタイム差を縮める。
そして勝負の鍵を握ると予想された4区。ライバルチームが女性選手を起用する中、酔っ払いの広江はどうにか2位集団の後尾につけてきた。 4区終了時での順位は、OLP兵庫−渋谷で走る会−東北大OLC−チーム白樺−ES関東C−みちの会−横浜OLクラブ。 OLP兵庫は2位と5分の差をつけたものの、終盤にエース級はいない。2位集団の他チームはまだ後半に余力を残している。まだまだ勝負の行方はわからない。

勝負を決めたのは5区になった。6・7区に加藤弘之+山口大助を残すES関東Cは、他チームに遜色はない。ただ、WOCで痛めた大助の足が完全でないので、 渋谷で走る会の鹿島田+加賀屋に対して、3〜5分のリードは欲しいところ。5走渡辺円香に課されたのは、シニア選手が走るOLPに追いつくことと、渋谷からセーフティーリードを 奪うこと。
そして期待どおり、独走のOLPをとらえて中間でトップに立つ。ゴールではチーム白樺に先行を許したものの、秒差の2位につける。幸いなことに懸案の渋谷は再浮上不能の位置まで沈んでいってくれた。

この時点でES関東Cは大きく優勝に近づいた感があった。加藤弘之と山口大助は、安定したレース運びで独走。他チームといえば、6区で白樺がOLPにリズムを崩されて自滅。横浜はコントロール飛ばし で失格。2位と8分もの大差がつくのは予想しなかったことで、疑いなくライバルが自滅した結果である。
逆にいえば、チームメンバー全員が無難にまとめて帰ってきたことが勝利につながったといえるだろう。



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